カブトムシになったよ
カブトムシの幼虫を頂いたのは、昨年の11月頃のこと。卒業生の保護者の方からお声かけ頂き、すぐにいただくことにしました。
プラスチック製の衣装ケース2つに入ったカブトムシの幼虫は、相当数いたと思われます。すでに、かなりの大きさになっていました。玄関の片隅に置かれていたのをご存知の方も多いでしょう。
冬を越えて春になると、子ども達からも「幼虫見たーい」との声が上がり、なかを確認してみました。
だいぶ大きくなったのでクラスに分けて、蛹になるのを観察しながら、楽しみに育てることにしました。
とは言っても、カブトムシの幼虫を見るのも初めて、まして触ってみるなんて機会はそうそうありません。
しっかりと観察したり、大きさに驚いたり、勇気を出して触ってみたりしました。
これが幼虫の糞(うんち)です。スイカの種をひと回り大きくしたような‥感じです。
ふるいを使って、うんち集めに夢中の子ども達です。
かなりたくさんのうんちが集まりました。なんか使い道はないものかと調べてみると、植物の肥料になるとのこと。早速、年長さんの畑にまきました。
きっと、立派な野菜ができるに違いありません。ほら、こんな大きなスイカができました。
小さい組の子ども達も、畑の野菜を身近に感じられるようになりました。
毎日、せっせとうんち集め!
十分に大きくなってきたので、1匹ずつペットボトルのお家にいれて、蛹になるのを待ちます。
運良くペットボトルの端っこに蛹室(蛹になるための部屋)を作ってくれると、蛹の様子を見ることができます。
蛹ってかたそうに思えるけど、蛹室の中でクルクル回ったり、動いたりしています。
しばらく、蛹が動いていることを確認しながら、成虫になるのを待っていました。
すると、「カブトムシになったよ」という知らせがありました。
他のクラスも確かめてみると成虫になっているものもありました。蛹室の覗き窓から見えるものは、よーく観て成虫になっているのを確認してから出してみました。
まだ、蛹の姿のままというのもいました。それは、あと少し待ってみることにしました。
始めの方に出てきたのは、なぜかオスばかり‥大きなツノを持ったオスは、人気者ですが、メスがいなければ次の世代の卵を産むことはできません。
そのうちにメスも出始め、オスとメスを一緒に飼うことにしました。繁殖に一番いいのは、オス1匹とメス2匹だそうです。
みなさんのお家に持って帰った幼虫たちは、蛹、成虫と成長しましたか?
もしも、上手く育たなかったとしても、子ども達にとっては、とても良い経験だと思います。見事、成長になったことは、もちろんですが身近に感じられたことがこの時期の子ども達にとって大切なのではないでしょうか。
成虫になったカブトムシは大事に育てて、また大学の森に返して頂けるとありがたいです。また来年、見つけられたらいいですね!
クワガタムシも見つけて、カブトムシと一緒に嬉しそうに遊んでいます。。